ヤング・プログラム委員

ヤング・プログラム委員制度

若い研究者にとって,プログラム委員としての経験を積むことは,自身の研究・論文執筆活動にとっても非常に有益です.xSIG では,学生を含む若手研究者に,ヤング・プログラム委員として体験的に プログラム委員会 に参加する機会を設けます.

ヤング・プログラム委員の資格は,査読付き論文の投稿の経験があることとします.

1件の投稿論文には,通常のプログラム委員に加えて,最大 1名のヤング・プログラム委員が割り当てられます.ヤング・プログラム委員は,割り当てられた論文の査読を行うとともに,採択決定会議での議論にも加わります.ただし,採否の最終決定は,論文に割り当てられた通常のプログラム委員とプログラム委員会によって行います.

ヤング・プログラム委員の「声」2017

xSIG 2017 のヤング・プログラム委員を務められた若いみなさまの「声」を紹介します.

論文採択のプロセスの雰囲気が掴める貴重な経験

岩崎慎太郎さん(東京大学,M2)

修士の学生にもかかわらず、査読の一端を担わせていただくという、大変貴重な機会をいただけました。

個人的には、レビューを書くという作業そのものより、PC会議の方が印象的でした。採択の是非を巡る議論を拝聴していると、内容はもちろん、論文の分かりやすさが重要という至極当たり前のことを、本当に痛感させられました。査読の過程をわずかながらでも垣間見させてもらったことで、学会の運営自体にも興味が湧きましたし、何より自身が論文を書く上で参考になる部分が多かったです。

PCの方々や他の査読者の方々には、参加をお許しくださり、また稚拙な査読報告に耳を傾けていただけたことを感謝します。

またぜひ来年もよろしくお願いします。

ヤング・プログラム委員を経験して

中澤里奈さん(IBM

ヤング・プログラム委員として今回論文を査読してみて、自分が査読付き論文を投稿する際に今何が足りなくて今後何を意識するべきかを考える良い機会になりました。また、採択決定会議での議論にも参加することで、論文の採否がどのように決定するか、論文が査読される時にどういう点が重要視されるのかを実際に確認することができてよかったです。幅広い分野の方が参加されていたので (cross-SIG) 分野によって議論の雰囲気が変わったりして面白かったです。

今後自分が研究をすすめたり論文を執筆したりする上でとても参考になったと思います。ぜひ今後とも続けて欲しいです。

論文採録決定プロセスの舞台裏

大黒晴之さん (筑波大学,M1)

今回ヤング・プログラム委員としてxSIGの採録決定プロセスに携わらせていただき、論文の査読は執筆以上に大変な作業であるということを強く実感しました。執筆する側は自分のこれまでの作業過程を念頭に置いて自らの主張を表現するわけですが、査読する側ではそれらを10ページ程度の紙面から汲み取り、その長所と短所を客観的に判断しなければなりません。すなわち同じ10ページでも書き手と読み手では得られる情報量に差があり、書き手はその差を可能な限り縮められるように自分の主張をクリアに伝えることが大切であると改めて思い知りました。

また採択決定会議では時に激しい議論が展開されており、どのような点が高く、あるいは低く評価されるのかを垣間見ることができました。

今後同様の制度が他の学会でも広く採用され、査読プロセス体験から論文執筆のコツを掴む機会が若手研究者に与えられるようになって欲しいと思います。

初の査読経験を通して

遠藤亘さん(東京大学,M2)

今回,ヤング・プログラム委員という形で,初めて論文の査読をさせて頂きました.当日の採否決定会議には私事の都合で参加できず,大変申し訳ございませんでした.

今回の査読を通して,自分の研究のために論文を読むことと,査読との違いを意識するようになりました.普段論文を読む際は,特定箇所だけを重点的に読んだり,全体を流し読みしたりといった手段を無意識に使い分けているのだと思います.しかしこれが査読となると,自分の興味関心に無関係に一字一句入念に読み解いて,文章の論理展開を調べ,中立なレビューとしてまとめなければならない,ということで実に骨が折れる作業だと感じました.

査読者の苦労を知ることで,投稿者としてすべき仕事も分かってきますし,学生にとって大変良い経験になると感じました.

研究を始めたばかりの私に,貴重な機会を下さったことを感謝致します.また機会がございましたら是非宜しくお願い致します.

査読と採択決定会議を終えて

神保潮さん (総研大,D2)

今回ヤング・プログラム委員として xSIG の採択決定プロセスに携わらせていただきました。

査読は初めてのことだったので、いくつかの採択観点から論文を評価するという体験は貴重でした。そうした評価を他の査読者の方の意見を聞いて見直すことで、自分の論文の読み方も鍛えられ、執筆の際にも活きると感じました。また、採択決定会議では、どのような点が評価されるのかをより垣間見ることができました。xSIG では発表会場での議論を重視するため、論文のクオリティを厳しく見るものではなかったと思いますが、それでも分かりやすく書くこと、評価結果に対する十分な考察を行うということの重要性が常に高いことが改めて感じられました。

貴重な機会を与えていただきありがとうございました。